台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。
そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。
【2020年3月】悟明老師が占う「世界の空気」
日本も台湾も、皆さんの一番の関心事は、新型コロナウイルスの行方でしょう。
ここ台湾では、自国の最新情報のみならず、日本の動向についても詳細なニュースがひっきりなしに流れています。
「天下第一盤」を見てみると、2019年の中国を象徴するのは“忌”でした。
星回りの“文曲”と併せみると、毒を示唆していることから、今の騒動が起きたのも納得です。
その視点で見ていくと、この影響は3月もまだまだ続き、5月まで予断を許しません。
世界経済は打撃を受けますが、大きな影響が及ぶのは中国よりも、その近隣諸国になりそうです。
なかでも、飲食業とサービス業はさまざまな対応に追われることに。
対して、アメリカ、インド、ヨーロッパ諸国、そしてフィリピンへの影響はあまりみられません。
また、今年の“忌”は台湾にあり、星回りは“天同”。併せみると“王”を示唆していることから、トップの周辺に何らかの大きな動きがある可能性が見て取れます。
「天下第一盤」で台湾の対宮にあるアメリカにも、上層部の人物に心配な出来事が起こりやすい時期といえます。
明るいニュースが少ない月となりそうですが、そんな時期を乗り切るためのキーワードは「自求多福」。
訓読すると“自ら多福を求む”。
つまり、幸福を得るも得ないも、その人次第。
自分のチカラで幸せを求めようとする姿勢が大切、というのが星からのメッセージです。
今しばらくはセンセーショナルなニュースが溢れそうですが、正しい情報を見極め、自分の身を守る備えを粛々と行うこと。
それが、この時期の心の平安を保つ一番の方法です。
2020.03.01(日)
文=堀 由美子