トップスターと一般人の恋愛をどう思う?
――恋人用ロボットを演じる上で気をつけたことや、苦労したことはありますか?
ヨ・ジング ドラマの中で僕は何度も「彼女」と呼びかけます。これはロボットとしてプログラムされている言葉です。
しかしストーリーが進むにつれて、ダダ(ロボットの持ち主)への感情が入っていきます。いずれこのセリフが聞けないと寂しくなるような、決めゼリフにしたかったので、そこは苦心しました。
他にも悩んだ点はあります。恋人用ロボットなのでいきなり愛情表現をしますが、最初は感情のこもってないプログラムされた言葉でした。しかし感情を持ち始めて、人間よりも正直に愛と向かい合います。その微妙な変化を表現しようと努力しました。
――ダダはヨングにとっては初恋の人ですが、子供の頃からお仕事をしていたジングさんは初恋を覚えていますか?
ヨ・ジング さあ どうでしょうね。でも、“初恋は実らない”とよく言いますよね。確かに僕は俳優として忙しく過ごしてきました。でも誰かを好きになったことはあります。大切にしている思い出があるんです。
――ダダの元恋人はトップスターのワンジュンです。ジングさんはトップスターと一般人の恋愛は難しいと思いますか?
ヨ・ジング 難しい質問ですね。どちらかが大きな犠牲を払うことになると思います。そうでないと成り立たない関係です。「絶対彼氏。」のなかでも、いつもどちらかが我慢しなければなりません。会いたい時に会えないですしね。
ダダにもワンジュンにもそれぞれ自分の夢があります。だから我慢しなきゃいけない。つらい恋だと思いました。ただ、2人が本当に愛し合っていれば、許されない恋ではありません。大変だとは思いますが。
2020.02.03(月)
文=石津文子