注目の春のメイクは 洗練を極めた大人のヌーディ

 20年春のコレクションは「ヌーディ スプリング カラーズ」をテーマに、新しい大人のヌーディメイクを提案。

「ヨーロッパを旅したときにいろいろな宮殿を見てきて、そこで見つけた淡い色の壁とゴールドの装飾がとても美しくて。時代を超えた洗練美とアンプリチュードが目指す大人美を重ね合わせて作ったコレクションです。」

 今回の主役は、スモーキーパステルのパウダーにゴールドの王冠を収めた湿式処方の2色組アイシャドウ。

 王冠部分が立体的になって見た目も豪華で印象的。底までゴールドだから最後まで使えるところもこだわりの一つ。

「スモーキーパステルにゴールドが重なることで目元を立体的に。ゴージャスでセンシュアルでありながら気品を感じさせる、大人の春色の仕上がり」

 そして、もう一つの主役が新しいマットリップス。唇を染め抜くようなマット感で厚みや重さを感じない。しかも、潤い感がずっと続く。

 「色のヌーディではなく、質感ヌーディを叶える」RUMIKOさんこだわりのマット口紅だ。

 物作りのアイディアバンクは底を尽きることがないですね。

「底はありませんから(笑)。私はやっぱり商品を開発するのが好きなんだなって思いました。一緒に仕事をしている人たちに感謝ですね」

 で、今後の展開は?

 「ほかにはないユニークな製品を準備しているので楽しみにしていてください。それから、アンプリチュードは女性を応援するブランドなので社会とのつながりを深めていきたいと思っています。ボランティアやチャリティー、日本の伝統工芸の素晴らしさも伝えていきたいですね」

 RUMIKOさんはメイク界の偉大なる職人。これからどんなサプライズがあるのかすごく楽しみ!

透き通る美肌を生む、ベースの絶対コンビ

 アンプリチュードはベースメイクから火が付いたブランド。その強みを見せつけるのが、クリアカバー リキッドベースとリキッドファンデーションだ。

 まずクリアカバーで見えないヴェールをかけて肌印象を底上げし、リキッドファンデーションの透き通るカバー力で端正な素肌美を演出。

 重ねても厚ぼったくならず、素肌以上に美しい仕上がりは、「透き通る感」のなせる技。

 ベースメイクすると老けて見える人、メイクを活かしたい人はぜひ!

アンプリチュード クリエイティブ ディレクター・メイクアップアーティスト
RUMIKOさん

80年代にニューヨークに渡り、メイクアップアーティストとして幅広く活躍。1997年にコスメブランドを日本で立ち上げ、15年間にわたりクリエイティブディレクターを務める。2018年6月に現職に就任。

吉田昌佐美(よしだ まさみ)

1979年より第一線で活躍する美容ジャーナリスト。新旧の名品やブランドの歴史を熟知。情熱的な鋭い取材と確かな分析力に基づく最新技術の分かりやすい解説は、国内外のブランドの開発者からの信頼も厚い。インスタグラム「masami_cosme」

Column

吉田昌佐美のブランド魂発見!

鋭い視点からの取材力と情報の蓄積に定評を持つキャリア35年の重鎮美容ジャーナリストが、コスメブランドそれぞれの「強み」を解説。さまざまな逸品ビューティアイテムに込められた「魂」に迫ります。

2020.02.06(木)
Text=Masami Yoshida
Photo=Kenichi Yoshida

CREA 2020年2・3月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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