#05 『青少年のための小説入門』

 いじめられっ子の中学2年生、一真はヤンキー青年の登から小説の朗読を頼まれる。読み書きが苦手であるディスレクシアの登には、小説を書く野望があった。

この小説のバディ
「一真&登」

「いままで生きてきて、本気でおもしれえと思ったのは、小説だけだ」──登
「ぼくも!」──一真

小説家を目指す歳の差コンビ

 コンビを組んで小説家を目指す優秀な中学生とヤンキー青年。

 性格は正反対、年の差もあるふたりが、小説を読むこと、書くことにおいては対等に向き合って、その面白さに目覚めていく。

 純真な姿と築かれる信頼関係にぐっとくる!

青少年のための小説入門

著者 久保寺健彦
集英社 1,650円
» この書籍を購入する(Amazonへリンク)

●教えてくれたのは……
瀧井朝世(たきいあさよ)さん[フリーライター]

書評、作家インタビューを多く執筆。著書に『偏愛読書トライアングル』(新潮社)、『あの人とあの本の話』(小学館)、監修に岩崎書店の〈恋の絵本〉シリーズ。

2019.10.16(水)
Text=Asayo Takii
Photographs=Hirofumi Kamaya, Ichisei Hiramatsu〈cutout〉

CREA 2019年11月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

今、気になるいい男。

CREA 2019年11月号

仲の良さにこころときめく
今、気になるいい男。

定価820円

楽しそうにしている“彼ら”を見て、なぜだか幸せな気持ちになったことありませんか? ときに心掴まれ、ときに憧れを抱かずにはいられない。そんな関係性を誰かと築いている「いい男」たちが集ったこの1冊。さあページをめくって、横からそっと覗いてみては。表紙を飾る東方神起のスペシャルインタビューも必見です!