シャーロック・ホームズとワトソンのような魅力的なバディがたくさん登場する小説の世界。
相棒同士のテンポの良い会話や互いの内面描写など、文章ならではの醍醐味をたっぷり味わえる、一押しバディ小説を集めました。
#01 『IQ』
頭脳明晰だが天涯孤独な探偵、アイゼイアは大金が必要となり、腐れ縁の元ギャング、ドッドソンから「殺し屋を探せ」という依頼を引き受けることに。
この小説のバディ
「アイゼイア&ドッドソン」
「おれはひとりで好きなようにやる。おれのことだけ考えればいいからな」──アイゼイア
「自分だけが大切だと思っているからひとりでやるんだろ。この状況じゃ最悪の進め方だ」──ドッドソン
探偵と元ギャングが挑む奇妙な事件
学生の頃は優等生と不良、今は探偵と元ギャング。
相反するのになぜか縁の切れないふたりが、事件に巻き込まれる。衝突しながらも窮地に陥った時にやっぱり頼りになるのは互いという、実はいいコンビ。
彼らの軽妙な会話も楽しい。
IQ
著者 ジョー・イデ
訳 熊谷千寿
ハヤカワ文庫 1,060円
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2019.10.16(水)
Text=Asayo Takii
Photographs=Hirofumi Kamaya, Ichisei Hiramatsu〈cutout〉