vol.25
Bottega Veneta
(ボッテガ・ヴェネタ)
「ボッテガ・ヴェネタ」の
シルバージュエリー
ボッテガ・ヴェネタのシルバーは、私が以前からとても好きなジュエリー。
今季から、アーティスティック・ディレクターがダニエル・リーに変わりましたが、モードなメゾンならではの感覚をジュエリーで表現しているところは、そのまま受け継がれているように思います。
本物のシルバーや石を使いながらも、コスチュームジュエリーの感覚でつけられ、ファッションに近いセンスで楽しめるのが、ボッテガ・ヴェネタの魅力。
何より、デザインに圧倒的な力があり、ポンとひとつつけるだけで、装いのムードや人となりがガラリと変わって見えるのです。
今回ご紹介したネックレスは、存在感のあるチェーンと、大きなボールが印象的なデザインで、私がひと目で気に入ったものです。
ボールにはポコポコと小さなホールが不規則に彫られており、手仕事の温もりが感じられるところにも惹かれました。高級感はあるけれど、いい意味で宝飾っぽいギラギラ感がなく、まさにこなれたお洒落を楽しむ洗練されたシルバーという感じ。
モードなセンスの洋服にも浮くことなく、むしろ引き立ててくれるのも、嬉しいところです。
時代の気分をふんわり香らせるのにぴったりの、大人のためのシルバーがボッテガ・ヴェネタだと思います。
「大きなボールチャームは、つける位置を変えるだけで印象も変化。正面につけるほか、サイドや、写真のように後ろにアレンジしても素敵。前から見るとシンプル、でもバックは大胆に開いている、モードなニットドレスにも負けることのない迫力のデザインは、さすがです」
伊藤美佐季(いとう みさき)
ジュエリーディレクター、スタイリスト。フィレンツェに遊学、帰国後スタイリストに。女性誌のほか、女優からも支持が厚く、講演などでも活躍。ジュエリーの楽しみ方に関する初の著書『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』(ダイヤモンド社)発売中。
Column
伊藤美佐季のSource of yourself
ジュエリーディレクターの伊藤美佐季さんが指南する、大人のためのジュエリーの選び方と、つけ方のエッセンスを連載でお届けします。
2019.10.06(日)
Styling=Misaki Ito
Photographed=Masami Naruo(SEPT)
Make-up=Tomohiro Muramatsu(sekikawa office)
Hair=Kazuhiro naka(KiKi inc.)
Text=Miwako Yuzawa