現実②
子どもを授かりたくても
なかなか授かれない
実は、日本で子どもができずに悩んだことがある夫婦は3組に1組、不妊症検査や体外受精など、不妊治療をしたことがある夫婦は5.5組に1組もいます。
そして、日本の年間出生数が約95万人にまで減少しているなかで、「体外受精」によって生まれてくる子どもは増え続けており、近年では5万人を超えています。
今や生まれてくる子どもの18人に1人は体外受精によって命を授かっていることになります。
僕らはSNSを通じて、知人友人のプライベートな出来事を随時確認できます。いまも、FacebookやInstagramを見れば、誰かが結婚式を挙げ、妊娠し、出産していて、みんなの「いいね!」が飛び交っている方も多いはずです。
でもその「妊娠」や「出産」の背景にある「夫婦の努力」はSNSではわかりません。
「子作りをはじめれば、まぁ数カ月で妊娠するだろう」と考えている人がほとんどだと思います。ただ、繰り返しになりますが「日本で子どもができずに悩んだことがある夫婦は3組に1組もいる」という現実を知っておいてほしいのです。
そして、もし自分たち夫婦が「なかなか子どもができない……」となる前に、もしくは「子どもを授かるために夫婦で一緒に頑張りたい」と思うときこそ、本書を活用いただきたいと思っています。
2019.08.23(金)
文=吉川雄司
監修=月花瑤子