今、話題の本『やさしく正しい 妊娠大事典』は、ツイッターで14万人が共感した「#夫婦の妊活バイブル」を書籍化したもの。
不妊は女性だけの問題ではなく、夫婦ふたりで取り組むもの。
男性も、未婚女性も知っておくべき最低限の「妊活知識」を、ヘルスアンドライツ代表取締役の吉川雄司さんと産婦人科専門医の月花瑤子さんの著書からご紹介します。
みなさんには妊活における「三つの現実」をお伝えしたいと思います。
現実①
授かるための正しい方法を知らずに
僕たちは大人になっている
学校の授業で習ったのは「避妊はとても大切」ということですよね。
でもその先のことは具体的には触れられずに、僕らは勝手に「避妊をやめたらすぐに子どもができる」と思っています。
しかし、現実は異なります。
「避妊をやめても、すぐに子どもができるわけではない」
とは、学校の先生は教えてくれなかったのです。
大人になるにつれ、僕らは現実的な「ライフプラン」を考えます。
「20代前半は仕事を頑張って、後半で結婚、そして子どもは30手前ぐらいかな~」
なんて考えたことのある方は多いのではないでしょうか。
生きていくためにも「仕事のキャリアプラン」はとても重要です。だからこそ「スキルアップ」や「転職」については、たくさん考えて、調べて、努力をしてきた方は多いでしょう。
一方で「ライフプラン」、特に「家族計画」について、真剣に考えたことはあるでしょうか?
子どもを作る身体の機能を「生殖機能」と言いますが、みなさんは生殖機能についての知識をどれほど持っているでしょうか?
また、「いま」もしくは「未来」の自分自身に生殖機能が備わっていると自信を持って言えるでしょうか?
ライフプランを考えるうえで、僕は「仕事のキャリアプラン」だけではなくて「家族計画」も一緒に考えることはとても重要だと思っています。
しかし、「家族計画」を考えるうえで必要な「生殖機能」の知識を僕らは持ち合わせていないのではないでしょうか。
つまり、子どもを授かるために知っておかないといけない「妊娠の仕組み」を、ほとんどの人は知らないまま大人になっているのです。
2019.08.23(金)
文=吉川雄司
監修=月花瑤子