今、話題の本『やさしく正しい 妊活大事典』は、ツイッターで14万人が共感した「#夫婦の妊活バイブル」を書籍化したもの。

 不妊は女性だけの問題ではなく、夫婦ふたりで取り組むもの。

 男性も、未婚女性も知っておくべき最低限の「妊活知識」を、ヘルスアンドライツ代表取締役の吉川雄司さんと産婦人科専門医の月花瑤子さんの著書からご紹介します。


不妊に悩む
夫婦の割合は◯◯%?

【登場人物紹介】
せいじ

妊活ストーリーの主人公。大学卒業後は大手メーカーに勤務。友人の紹介で出会った「せいこ」と先日入籍。せいじもせいこも今年で30歳。「二人の理想の家庭」を築くために、家族計画を考えはじめたところである。

きょうこ先生

産婦人科医。日本人の「妊活」の知識レベルの低さを問題視し、義務教育だけでは補えない「妊活知識」を社会に広めようと、『妊活大事典』という本を執筆。「妊活をはじめたい男性」せいじと出会う。

きょうこ先生 子どもがなかなかできなくて困った経験のある夫婦って、世の中の何割ぐらいだと思いますか?

せいじ つい先日までは「たまにそういう夫婦がいる」ぐらいに思っていましたけど、もっと多そうなイメージが……。

きょうこ先生 そうなんです。実は2015年の調査によると、子どもがなかなかできず、「不妊の心配をしたことがある(または現在している)」夫婦の割合は35%という結果が出ています。

せいじ 35%ですか。つまり3組に1組は悩んだことがあるってことですよね。

きょうこ先生 そうなんです。

せいじ 思ったよりも多くてびっくりしています。

きょうこ先生 まぁ、「妊娠しました!」とか「生まれました!」という報告はSNSで見ることがあっても、「子どもができなくて困ってる!」とはなかなか誰も言わないので、そんなに多いとは思っていませんよね。

せいじ 確かに……。

きょうこ先生 実は「誰にも相談できず悩んでいる」という方は意外と多くいます。

せいじ そうなんですね…… 。妊娠して出産できることは、とてもありがたいことだと思わないといけないですね。

【ポイント】
夫婦の3組に1組は不妊で悩んでいる

国立社会保障・人口問題研究所の調査では、世の中の夫婦の35%はなかなか子どもができず不妊の心配をしたことがある、というデータが出ています。

2019.08.21(水)
文=吉川雄司
監修=月花瑤子