ドライブのBGMは
レス・バクスター
兼高さんと旅ができるなら、海外でドライブを楽しみたいですね。車はタタ。兼高さんがインド系ということで、ここはインド車を選びたい。
タタのスポーツカーを飛ばすなら、『ムトゥ 踊るマハラジャ』の主演俳優としておなじみのラジニカーントみたいに、でっかいサングラスをかけて思いきりカッコつけてみたいですね。
インド車といえば、若い頃、僕は横浜の大黒埠頭で、輸入車を船から船へと積み替える仕事をやっていたことがあります。
一台一台自分がハンドルを握って運転するんですが、インド仕様のジムニーのドアを開けたら、車内は本当にカレーの香辛料の匂いがした。新車なのに(笑)。
タタに乗ってドライブしたいのは、モロッコのカサブランカ。と言いながら、カサブランカのこと全然知らないんですけど(笑)。
カーステレオから流れる音楽は、レス・バクスター。マーティン・デニーと双璧をなす、エキゾティックサウンドの巨匠ですね。
なかでも、僕らクレイジーケンバンドが「7時77分」という曲の編曲の下敷きにさせてもらった「Boca Chica」を聴いてみたいもの。
流麗なストリングスが印象なこの曲を聴くたび、「兼高かおる世界の旅」を思い出すんです。
スタイリッシュでありながら、表現の仕方がポップで親しみやすい。アカデミックな知識を持ちながら、それを噛み砕いてお茶の間に届けてくれた兼高さんのキャラクターとも重なります。
もちろん車内では、兼高さんと芥川さんのように上品な会話を繰り広げたいですね(笑)。
構成=下井草 秀(文化デリック)

