~前回のあらすじ~
残暑厳しい浜田山を訪れたネコハンターの梅津有希子。あちこちに看板猫がいるという情報は得るものの、店先でその姿を確認することはできなかった。連載3回目にしてまさかの「ネコ写真0枚」。お店の方に携帯で撮影した「酒樽にinした看板猫」というなんともそそる写真を見せてもらい、完全におあずけ状態の有希子だった……。
従業員の方に写メを見せてもらいながら、
「かわいいですねぇ!」
「酒樽に入っちゃうんですかー!」
「こんな子がいたらお店も大繁盛ですね!」
などと、あの手この手で「見てみたい」アピールを繰り広げていたところ、社長の関口操一郎さんが通りがかった。
「ん? ネコ? 連れてこようか」
やったー!!!!!!
さすが社長! 話が早い!!!!!!
もともと長野の別荘地で飼われていたというジロー。
諸事情で飼えなくなったのか、里親を募集していたところをネットで見つけ、1歳頃、伊勢屋商店にやってきた。
酒樽に入っていた写メは、相方のみー(メス8歳)。
2匹はイマイチ反りが合わないため、揃って店に出ることはないが、自由気ままに交代で店番に精を出している。
あ、お出かけですか、ジロー先生。
対面時間わずか5分であった。
伊勢屋商店はワインと日本酒の品揃えに定評があり、ミシュラン星付きのお店にもお酒を納品しているそう。
名店に看板猫がいるなんて……浜田山はいい町だ!
2012.09.28(金)