繰り返すニキビの正体は“ 隠れニキビ”!!
必要なのは皮膚科です!

 いつも通りに夜も朝もスキンケアして出社したのに、月に一度くらい、夕方頃にあごにプチッと何かできてる……なんて経験のある人、多いはず。それ、実は“隠れニキビ”かも。

 ニキビに関する正しい情報を発信するため発足した、「ニキビ治療推進委員会」によると、“隠れニキビ”とは、赤く腫れる状態になる前の、毛穴が白っぽかったり黒ずんでいたりする、一見目立たない小さなポツポツの状態のこと。コレが炎症を起こすと、赤く腫れた本格ニキビになる。

 自分なりに対処し、しばらくして腫れや赤みが引き、一見治ったと思っていても、実は毛穴の中で治りきっていないことが多々ある。だから、何かの理由でちょっとホルモンバランスが崩れたり、肌が乾燥したりと引き金になることがあると、またすぐに隠れニキビ部分が活動し始めてしまう。食事もスキンケアも色々気を遣っているつもりなのに、毎月や、2週に一度と繰り返し繰り返しニキビが現れるのは、隠れニキビを撲滅できていないからなのだ。

 じゃあこの隠れニキビ、撲滅するために、何をすればいいのか。答えは、「皮膚科へ行くこと」。

 日本ではニキビで皮膚科を受診することが定着していないけど、皮膚科で受診するメリットはいくつもある。大人ニキビの原因は人によってかなりばらつきがあるため、医師の目で、肌だけでなく、体質や持病、生活リズムなどから多角的に分析し原因を絞ってもらえるし、保険適用の薬が増えてきたため、初診料から薬代まで含めても1500~3000円程度と、想像よりずっとお安い。

 自己流ケアで悪化させたり、痕になってしまう前に、医師の判断を仰ぎ、隠れニキビを全滅させるのが、速くて賢い美肌への近道なのだ。そこでニキビについて20代女性に緊急アンケート! 8204人のみなさんが答えてくれた。

Q.ニキビが同じような場所に繰り返しできたことは?
※「ニキビができたことはありますか?」で「一度もできたことはない」と回答した137人を除外

“全く同じ場所”“同じような場所”を合わせると、実に9割の女性が大体いつも同じ辺りにニキビができていることが判明。コレがまさに、繰り返す“隠れニキビ”。ストレスや睡眠不足などによるホルモンバランスの崩れが主な原因の、“大人ニキビ”ならではの傾向。

Q.新しいニキビができる頻度はどのくらい?
※「ニキビができたことはありますか?」で「過去にできたことはあるが今はできない」と回答した884人と「一度もできたことはない」と回答した137人を除外

“1カ月に1回くらい”できる人までの合計で、約8割の女性が、月イチ以上のペースでニキビができている。“1カ月に1回くらい”の人も“できない方”じゃなく、月に1回必ずできているなら、それも立派な“隠れニキビ”

Q.今までニキビができた時に、自分でお手入れを失敗してニキビが悪化した、もしくはニキビ痕が残ったことは?
※「ニキビができたことはありますか?」で「一度もできたことはない」と回答した137人を除外

「つぶした」の回答が最多。「コスメが悪いと思って変えたら逆に荒れた」「市販の薬を塗ったが合わなくてひどくなった」などなど、自己流ケアで悪化させた経験のある人は約6割。自分流ケアでひどくするより、さっさと皮膚科に行く方がずっと賢く効率的に治るはず。

これが“隠れニキビ”!

“面ぽう”と呼ばれる、毛穴に角栓が詰まって白くなったり黒ずんだりしている状態が、“隠れニキビ”! 中には肉眼ではよく見えないくらいのサイズの場合もあるので、自分ではほとんど気が付かないのが難点。
※写真提供:東京女子医科大学 皮膚科 教授 川島 眞先生

2012.09.17(月)
text:Machiko Saito
photographs:Nanae Suzuki

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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