新幹線通勤で、オン・オフを切り替え
そんなハードな働き方をしている小野さんの自宅はなんと静岡県三島市。小野さんは毎日新幹線通勤をするワーキングママなのだ。
大変そうと思うが、実は新幹線こそが小野さんのオンとオフを切り替えてくれる魔法のツール。特急代は自前になるが、無駄な出費とは思わないと小野さんは言い切る。新幹線通勤はむしろ妊婦にこそおすすめという。45分の新幹線の中では、リクライニングもできる椅子にゆったりとくつろげる。「トイレも洗面所もあるので、気分が悪くなりがちな妊婦にも安心ですよ」とにっこり。小野さんは、車内でパソコンを使って残務処理をしたり、保育園に提出する縫物をチクチクしたり、ビールを飲んだり、自由気ままに空間を楽しんでいるという。たった一人になれる貴重な時間なのだ。
もうひとつ、小野さんのワーママライフを支えるのはチーム・喜那奈の存在。小野さん夫婦の親4人は、全員64歳のまだまだ元気な仲よし助っ人軍団だ。普段はもちろんのこと、年に2週間はある小野さんの海外出張のときには、この4人とご主人の5人チームがまるで祭りを楽しむかのように喜那奈ちゃんの保育園の送り迎えや炊事などのスケジュールを組み、チームワークでママのいない家をまわしていくそう。
「育児を一人で抱えず、6人で育てるつもりでなんでもシェアしていたら、子育てはとても楽になりました」と小野さん。好きなネイルもダイエット目的で始めた加圧トレーニングもやめることなく続けられ、小野さんの活力の素となっている。
もともと、自分でなんでもやってしまうタイプの小野さんだったが、上手に人を巻き込めるようになったことで、さらにできることの幅が広がっているようだ。
仕事にしてもプライベートにしても、どんどん自分をさらけ出し楽しく人を巻き込む。笑顔で接して、人の気持ちに寄り添う。そんな小野スタイルが、今、NGOジョイセフのイメージを変えつつある。
Column
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2012.09.20(木)
text&photographs:HITOMINA