目指すは芝居も上手くて、喋りも面白い俳優

――さて、事務所の先輩である佐藤健さんや、私生活でも仲のいい神木隆之介さんについても教えてください。

 佐藤さんは、僕には出せない大人の色気みたいなものを持っていて、お会いするたびにドキドキしますね。でも、優しくてスゴい人です。神木は役者としては先輩ですけど、学校でも同級生だったし、家族みたいな存在なんですよ。でも、「高校生レストラン」の現場などで、一緒に仕事すると、スゴいなと思いますね。さっきまで一緒にふざけていたのに、やっぱり気持ちの切り替え方とかスゴい。自分の負けず嫌いな性格上「こいつにはかなわないな」とは思いたくないんですけど、やっぱりスゴいんです。

――ちなみに、憧れだった大泉洋さんとは『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』と『探偵はBARにいる』と、すでに2本の映画で共演されていますよね?

 大泉さんは僕がTVで見ていたときとまったく同じで、いつもやさしくて面白い方なんですよ。こんな何も分からない僕にいろんなことを教えてくれますし、ご飯にも連れて行ってもらっています。本当に憧れの方なので、今後もたくさん共演できたらいいですね。

――ということは、将来的には大泉さんのような俳優を目指したいということですか?

 そうですね。芝居も上手くて、喋りも面白い、現場を和ませることができる俳優ですね。そういう意味では今回、ご一緒させていただいた生瀬さんも憧れの俳優さんです。僕自身、バラエティにも興味がありますし、三の線も、二の線も、どんな役でも演じてみたい気持ちが強いです。

野村周平(のむら・しゅうへい)
1993年11月14日生まれ。兵庫県出身。172cm・AB型。2009年、「THE PUSH!マン ~あなたの周りのイケてる子募集~」にて、応募総数3万1514人のなかからグランプリを受賞。翌10年にドラマ「新撰組 PEACE MAKER」で俳優デビューし、11年には『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』で映画デビュー。現在、積水ハウス のCM(「3階のカノジョ」シリーズ)に出演中。スノーボード・テクはプロ級の腕前。

『スープ~生まれ変わりの物語~』
ある日、上司の由美(小西真奈美)と共に落雷事故で亡くなった渋谷(生瀬勝久)。あの世で目覚めた2人は、飲むと生まれ変わることができる「伝説のスープ」の存在を知るが、そのスープを飲むと前世の記憶は消えてしまうという。だが、娘のことが気掛かりな渋谷は、高校生・三上(野村周平)として生まれ変わる……。
www.soup-movie.jp
(C)2012「スープ」製作委員会
(C)2011「生まれ変わりの村」森田健(河出書房新社)
7月7日(土)より、有楽町 スバル座他にて全国ロードショー

Column

厳選「いい男」大図鑑

 映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。

2012.07.02(月)
text:Hibiki Kurei
photographs:Tatsuo Harada
styling:kyu(Yolken)
hair&make-up:Akihiro Ohnami