外が暖かくなると、ファブリックやラフィアなど軽やかな素材感のバッグが気になります。なかでも、いつ見ても“可愛い……”と思わず唸ってしまうのが、ジャマン・ピュエッシュ。
少し前には、年に7~8個ペースでオーダーするくらい惚れ込んでいた時期もあったほど。また、まだそんなに有名でなかった十数年前には、街で持っていると見知らぬ人から「どこのバッグですか?」とよく声を掛けられたものでした。
ジャマンの魅力は、夢のあるデザインやユニークな素材選び、フランス伝統の職人技を駆使したこだわりのディテール。ひとつひとつが“作品”と呼びたくなるほど人の心を引きつけるパワーを持っていて、ついあれもこれもとコレクションしたくなるのです。
右:こんなユニークなファスナーの付き方も。常識にとらわれないスタイルも、ジャマンの魅力のひとつ
でも、何より感心するのは、こんなにもファンタジックでクラフト感溢れるスタイルでありながら、大人の女性のお洒落にふさわしいバッグとして見事に成立しているところ。シックで斬新な色使いなどバランス感覚に優れたセンスのよさは、デザイナーが夫婦ふたりでデザインしていることにも関係があるのかも知れませんね。
そんなジャマン・ピュエッシュも今年はブランド設立20周年を迎え、5月にはアーカイブ展も開催されるそう。過去のコレクションピースが、世界観の異なるいくつかの“旅のかたち”になぞらえて展示されるという企画展は、特別なファンならずとも楽しめそうな内容。ぜひ観に行ってみたいですね!
JAMIN PUECH 20周年記念展
期間 2012年5月9日(水)~5月16日(水)
時間 10:00~21:00(初日は18:00まで)
会場 渋谷PARCO PART-1 6Fパルコファクトリー
問い合わせ先/アッシュ・ペー・フランス 03-3406-0147
Column
河井真奈の「デイリー名品」
CREAでもお馴染み、スタイリストの河井真奈さんが見つけた、日常で愛用できる「ファッションの名品」をお届け!
2012.04.27(金)
Text:Haruko Murakami