“巻き物”フリークを自負する私が、次なる春夏物の展示会で心魅かれたのが、フランチェスカ・バッシのスカーフ。ここのところずっと“巻き物”といえば長方形のストールが主流でしたが、最近ではニュートラ時代を彷彿させる正方形のスカーフも復活のきざし。そんななかバッシのスカーフは、まるで異なるパターンのスカーフを4枚はぎ合わせたかのようなプリントが、いっそう新鮮で個性的なインパクトを放っていました。
右:表と裏で柄が異なるスカーフ。こちらはもともと三角形なので、大きな角を前に垂らし、両端を首の後ろで結ぶだけで、手軽に可愛く巻けます。首のシルクスカーフ¥28350
フランチェスカ・バッシは、シルク産地としても有名なイタリアのコモ湖を拠点とするブランド。デザイナーのフランチェスカは私と同世代のマダムなのですが、幼い頃から、ネクタイなどのシルク製品メーカーを営む父親の背中を見て育ったそう。ご自身もとても情熱的で、展示会のたびに来日し、自ら新商品をプレゼンテーションしてくれるのです。すべて彼女が描いているというスカーフのプリントは、大好きなアジア諸国への旅がインスピレーション源になることも多いとか。イタリアらしい発色の美しさと、日本人の感性にも響くヴィンテージライクなムードとの共存は、そんなところにも理由があるのかも知れませんね。
今回ご紹介したもの以外にも、デザインバリエーションは豊富。いまのところ、日本ではセレクトショップでの取り扱いになり、ラインナップもマチマチだそうなので、ピンとくるものと出会った時には、ぜひ逃さず手に入れてくださいね。
フィロロッソ
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Column
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2014.02.06(木)
text:Haruko Murakami