8月2日にリニューアルオープンしたばかりの店内。白い壁と無機質な床というクリーンな空間のなかで、サロンのコンセプトでもある“可愛げのある悪趣味”が大人可愛く表現されている。靴のディスプレイに使われているスツールは「ダブル・パイピング」。購入も可能

 1999年のデビュー当時、ドメスティックブランドにもかかわらずまるでインポートのような世界観に、憧れにも似た気持ちを抱いていたシューズブランドのサロン。その頃は、とりわけ靴に関しては、ドメスティックといえばエレガントなスタイルの全盛期。サロンのように小気味よくモード感が漂うデザインはほとんど見あたらず、パリシックな雰囲気がとても新鮮に感じられたものでした。

左:サロンの靴はヒールの安定感が抜群! にもかかわらず、スマートな印象で履けるデザインも秀逸。ブロードテイル(ヒツジ)柄が小粋なヘアカーフ素材のスリッポンは、サロンブティック限定品。¥33600(サロン)
右:上・モコモコした素材感は、まるで靴自体がヒツジのような愛らしさ。モノトーンのカラーブロックでモダンな仕上がりに。ラムファーのブーティ¥44100(サロン)、下・毎日の通勤にもフル活用できそうなシンプルなブーティ。足入れ部分のカーヴィなカッティングが、ほどよいモード感を演出してくれそう。スウェードのブーティ¥33600(サロン)

 そんなサロンが、この夏、原宿にある直営店をリニューアルオープン。まさにデザイナーの邸宅の“サロン”に招かれたような寛いだ空間が、従来の1フロアから2フロアに広がりました。店内には、ショップの限定アイテムも豊富にラインナップ。また注目したいのは、新たにスタートするインテリアブランド「ダブル・パイピング」で、照明や椅子、ポスターなど、車で気軽に持ち帰れるヴィンテージのリノべーションアイテムが揃います。2階には、オリジナルラインのブルーネームが。また1階では、サロン仕様として別注されたピンクネームが、シューズと一緒にディスプレイされている点もユニーク。価格も抑えめなので、ファッションを楽しむように軽やかに、お部屋の模様替えにチャレンジしてみるのもいいかも知れませんね。

左:今シーズン、必ず手に入れたいエンジニアブーツは、ウエッジソールで周囲に差をつけて。エンジニアブーツ¥45150(サロン)、ヴィンテージチェアをヴェネツィアの風景が描かれたインポートファブリックでアレンジ。明るい色みが部屋のアクセントに。チェア¥73500(ダブル・パイピング)
右:「ダブル・パイピング」ブルーネームのランプは、どれも一点もの。ヴィンテージランプのシェードに張られた、チェックのファブリックが可愛い! 右から・赤黒チェック¥31500、水色の千鳥格子¥25750、黄色チェック¥21000(ダブル・パイピング)

サロンブティック
住所 東京都渋谷区神宮前2-19-7
営業時間 火・金曜日(12:00~20:00)、土曜日(11:00~17:00)
電話番号 03-3402-1018
URL www.salon-btq.com

河井真奈 (かわい まな)
数々の雑誌で活躍するスタイリスト。流行を加味したエレガントなスタイリングにファン多数。著書の「絶対 美人アイテム100」(文藝春秋刊)は好評のため近日中国でも発売予定。

Column

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2013.09.09(月)
text:Haruko Murakami