声優としてのキャリアも開始
――ミュージカル「薄桜鬼」では、3年にわたって同じ役を演じたわけですが、ここまでファンに支持されると思いましたか?
当時はシリーズ化することも決まっていませんでしたし、そのときは「2.5次元ミュージカル」という言葉もありませんでした。役者として、いろんなところで経験を積んできたメンバーが「本当に面白いものを作ろう!」という意志で集まって、一生懸命作ったお芝居ですので、多くのファンの方に支持されたことは嬉しかったです。でも、同じアニメ原作のものを映画やドラマでやっても2.5次元と呼ばれないんでしょうか? 僕たちは台本に書かれたお芝居をしようと思っていただけで、決してアニメのモノマネをやろうなんて思っていませんでしたから。
――ちなみに、声優としてのキャリアをスタートするきっかけは?
単純に声優をやりたかったので、いろんなところに連絡しまくって得た成果です(笑)。僕の中で、「声優だから」「俳優だから」「舞台俳優だから」という言葉の意味が分からないんです。確かに表現方法は違うかもしれませんが、全部同じ役者という括りなので。声優としてのお仕事は、役者としてやったことのないジャンルだったから、やりたかったんです。
2018.05.04(金)
文=くれい響
撮影=平松市聖