おいしいクスリ、イラブー汁の虜に【カナ】
今から30年ほど前。琉球王家にだけ伝えられていた滋養強壮食、イラブー料理を郷土料理家や歴史家と協力し、復活させたのが「カナ」の我謝(がじゃ)夫妻やっさぁ。
写真の汁に浮かぶ黒いものが、イラブーことエラブウミヘビ。燻製してあるので、クセも臭みもなく、かつお出汁のように上品なスープは1滴も残したくないほどうまいさぁ。
高級薬膳料理をリーズナブルにいただける、勲章ものの定食をぜひ味わってみて。イラブー付きカナ定食￥5500
疲れた人、病みあがりの人がいると、おじぃはここでイラブーのシンジ(スープ)を飲ませ、翌朝には快復、これを何度も実証ずみ。食べるものが薬ってことを、実感するね。
他にもお代わり必須のフーチバージューシーなど、一度で虜になる沖縄料理が満載さぁ。
住所 中頭郡北中城村字屋宜原515-5
電話番号 098-930-3792
営業時間 11:30～15:00、17:00～22:00
※昼、夜ともに前日までに要予約
定休日 日曜・月曜
2012.04.14(土)
photographs:Kengo Tarumi
text:Reiko Oishi
illustrations:Ai Joraku
CREA 2012年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この記事の掲載号
CREA 2012年5月号
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