世界的ブランドのハイヒール“美しさの正体”
“いい靴は素敵なところへ連れて行ってくれる”とは、誰の言葉だっただろう? 30代には、そろそろワンランク上のステージへ上がるための靴が必要。
背伸びしてでも手に入れたい、世界的ブランドのハイヒールの魅力を、5回にわけて徹底分析しています! 今回は最終回GIUSEPPE ZANOTTI DESIGNです。
尽きることのないクリエイティビティ
GIUSEPPE ZANOTTI DESIGN
“靴づくりへの情熱”が生むオートクチュールのような靴
ジュゼッペ・ザノッティが会社を興したのは1994年。急成長を遂げたジュゼッペ ザノッティ デザインにはまだ“伝統の重み”はないが、彼には、それを補って余りある“靴づくりへの情熱”が溢れている。そのことを最もよく表しているのは、彼が、デザインした後も素材選びから製作までの全工程を自社工場で行っているという事実。ヒール、ジュエリー、刺繍など、ディテールは部門別に有能な職人たちによって熱心に研究・製作され、彼はそのすべてを把握しているという。そうして常に最上の方法を選択しながら、オートクチュールのように贅沢な靴を創造し続けているのだ。
さらにジュゼッペは、日頃から慈愛に満ち、職人たちとも強いリレーションシップで結ばれている。オーナーでありながら部下を「パートナー」と呼び、感謝の言葉を欠かさない。そのことは職人たちの士気を上げ、彼の予想をも超えた素晴らしいクリエイションへと繋がっている。
パンプス(ヒール11)¥61000/ジュゼッペ ザノッティ デザイン(ルシェルブルー渋谷店)
【Brand History】
1994 イタリアでVICINI社を買収。ジュゼッペ ザノッティ デザインを立ち上げ、オーナー兼デザイナーとなる
2000 ミラノにブティック1号店オープン
2008 日本初の路面店を銀座にオープン
2012.04.18(水)
text:Haruko Murakami
photographs:Kevin Chan / Hiroshi Kamaya
styling:Chiaki Furuta