桃色に輝く“バービア”に潜入!

ウォーキングストリートでは、ガイドが旗を掲げて先導する中国人団体ツアーもいたりして、大人のアミューズメントパーク的雰囲気。

 ホテルの受付嬢からは、バービア情報も仕入れてありました。夜10時、出陣です。

 彼女おすすめのウォーキングストリートは、歌舞伎町のような賑わい。セクシーな女性の呼び込みがあちこちに立ち、バンド演奏の重低音がドクドクドクと街の脈拍のよう。有名店「サイモン」に入り、いくつかあるカウンターのうち、目立たないよう、人があまり座っていないところをチョイス。

バービアは女の子の踊るカウンターが、いくつも連なる造り。女性が遊びにいってもノープロブレム。

 100バーツのビールをちびりちびりと飲みながら、目の前でくねくねと踊る女の子を眺め、テレビのサッカーゲームを観戦しつつも、どうにも手持ち無沙汰。カウンター内の女の子たちも、女一人の私をどう扱っていいのか、戸惑っている様子です。

 そんな時、「ゲーム、する?」とカウンター越しに声をかけられました。「すわ、追加料金か!」と、ビビる私。

 でも、本当にボードゲームのお誘いでした。ただ、ルールの説明を聞くのが面倒で、「やっぱりやめる」と、あえなく棄権。

タイの挨拶、ワイのポーズのマクドナルドを撮っていたら、陽気なツーリストがカットイン。

 実は、それが功を奏しました。あとで友人から「そのゲーム、負けたでしょ」と。どうやら、ビールをかけて勝負をし、決まって女の子が勝つのだそうです。それが彼女たちの歩合収入になるのだとか。でも、100バーツのビールなので、かわいいものですが。

海に面したパタヤビーチ通り。移動手段はソンテウが便利。

 結論、パタヤビーチは、女一人旅は浮きまくります。山田詠美さんの世界を女性が味わうには、安全圏を確保できる仲間と一緒か、カップル旅なのでしょう。次回、そうした旅がいつできるのやら……。

パタヤビーチ
●アクセス スワンナプーム国際空港の1階8番出口からエアポートバスが運行。所要時間約2時間
●おすすめステイ先
ヒルトン・パタヤ
http://www3.hilton.com/en/hotels/thailand/hilton-pattaya-BKKHPHI/

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2018.01.27(土)
文・撮影=古関千恵子