30代──真の意味で大人への扉を開く年代。数十年後も美しい女性でいるために、今何を持つべきなのか?
スタイリスト・河井真奈さんの審美眼に適った不朽のアイテムをコメントとともに紹介。今買って、この後の人生でずっと愛せる──30代にとって等身大の名品がここに!
今日から毎日3回にわたり名品を紹介していきます。今日は第1回。
働くシーンの美しきパートナー ウィークデイの名品
ポストを任されるなどキャリアを積み重ねる30代は仕事のクオリティにふさわしいファッションを。時間に追われ、忙しい日々のなかでもエレガントでいられつつ、機能的な優れものとは!?
エルメスのストール
華やかな色合いと温もり上質な一枚は驚くべき実力
肌に心地よくなじむ滑らかな手触り。薄地なのに軽く羽織るだけで感じる贅沢な温もり。エルメスのストールの実力を30代で知ったら、なんと心強いことだろうか。
「カシミヤとシルクの混合なのでさらっとしていて心地いい。鮮やかな発色と光沢で、巻き方によって表情豊かに楽しめます」
首元を飾るエキスパートであるエルメス。1937年に発売されたシルクスカーフと同様、このストールにも女性たちを華やかに彩る術が施されている。ロゴマークが溶け込むように織り込まれ、その佇まいはエレガントな薫りに満ちている。
「私も長年愛用しているのですが、エルメスはどのタイプのストールも織りがきめ細やかでしっかりしているので、長い間使っていてもほつれることなく美しいまま。サイズはやはり大判が幅広く使えて便利です。肩に羽織るとウエストまわりくらいまで、すっぽりと覆ってくれるので、季節を問わずに活躍します」
ファッションの差し色としてだけでなく、オフィスや店での温度調節、夏の時期の日よけなど、必要なときにバッグから取り出して、上質な一枚をはらりと重ねる。そのスマートさがまた、美しさのエッセンスに。
カシミア85%、シルク15%の「ニューリブリス」。鮮やかな色からシックな色合いまで、豊富な色味が特徴。両面に施されたロゴマークの織は光の加減で浮かび上がる。(75×210cm) ¥108150/エルメス(エルメスジャポン)
2012.04.07(土)
photographs:HIJIKA(SIGNO)
styling:Mana Kawai text:Natsuko Endo
special thanks:HOTEL GREGES / AWABEES