ガラスマオの滝はダイナミック!

強い日差しが降り注ぐパラオでの滝行は気持ちいい! (C)パラオ政府観光局

 しばらく車を走らせ、人気観光スポットのガラスマオの滝の入口に到着。ジャングルをトレッキングしながら、時に木洩れ日が揺れる川で遊びつつ、パラオ最大の滝を目指します。

 40分ほど密林を歩いた先に、緑に包まれた幅も高さも約20メートルの滝が広がります。冷たい滝に打たれると、汗と一緒にいろんな厄も洗い流されるようで、すがすがしい気分。

ストーンモノリスの入口。

 ガラスマオの滝から島の北端へ進むと、ミステリアスな気が漂うストーンモノリスがあります。

集会所を作ろうと妖精たちが試みた跡なのでしょうか? パラオの人々は妖精たちが戻ってくることを信じているそうです。

 柱状の巨岩が連なり、その周辺に人の顔にも見える6つの岩塊が点在しているスポットです。いまだ謎に包まれたままの存在なのですが、思わず納得してしまう神話が残されています。

ユーモラスな顔に見える巨岩。守り神として妖精が置いていったもの?

 神様に一晩で集会所を作るよう命ぜられた7名の妖精たちがある夜、地上へ舞い降りました。作業を分担して取り掛かったものの、1名の妖精が怠けて遅れをとってしまいました。

 そのことが仲間たちにバレることを恐れた妖精は、ココナッツを鶏に変えて「コケコッコー!」と、朝が来たように偽装。

 仲間たちは仕方なく作業を中断し、守り神として顔を彫った巨岩を置き、天上に帰ることに。さぼった1名は地上に取り残され、今もパラオのどこかに紛れているとか。

2017.12.16(土)
文・撮影=古関千恵子