若者が集うユニークな名物ホテル
2017年に創業60周年を迎えた「カーサ400」には、一般的なホテルとは少し違うストーリーがある。
1950年代、アムステルダムには学生向けの部屋が少なく、学生たちは住居に困っていた。そこで、友人関係にあった4人の男性が、ホテルと住まいの両方を兼ね備えた施設を造ることにしたのだ。
1957年から出資を募って準備を進め、開業に至ったのが1962年。国内のすべての新聞で記事になったほどのセンセーショナルな話題となった。
2010年には新館がオープンし、館内にはカフェ、デリ、ワインバーも兼ねたレストランも造られた。広々とした屋上にあるレストラン「ネスト」も、多くの人々のコミュニケーションの場としてにぎわっている。
新館の入り口を入ると、大きなテーブルとイス、ソファなどが並ぶ広々とした空間があるのが特徴だ。パソコンで作業をしている人、コーヒーを飲みながらおしゃべりしている人など、過ごし方はさまざま。
ここに大きなスペースがあるのは、ここが単なるホテルではなく、学生たちの住まいでもあるから。ホテルとして利用するゲストにとっても快適に過ごせる場所となっている。
右:ビュッフェの一角にはフレッシュなハーブを好きなだけ摘むことができるコーナーが。
客室はシンプルながら使い勝手がいい。無料のWi-Fi、コーヒー&紅茶セット、冷蔵庫、セイフティボックスなどが備え付けられている。長期滞在して、暮らすように過ごしたくなるホテルだ。
Casa 400(カーサ400)
所在地 Eerste Ringdijkstraat 4, 1097 BC, Amsterdam
電話番号 020-665-1171
http://hotelcasa.nl/
【取材協力】
オランダ政府観光局
http://www.hollandflanders.jp/
KLMオランダ航空
http://www.klm.co.jp/
たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航150回超・70カ国超、海外スパ取材250軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)は4刷で、台湾・中国にて翻訳出版、第2弾『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』も中国で出版された。『ファーストクラスで世界一周(仮題)』近日刊行予定。
Twitter https://twitter.com/aisha_t
ブログ http://ameblo.jp/aisha
「たかせ藍沙のファーストクラスで世界一周」Facebook
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サイクリングとゴッホを楽しむ
ベルギー&オランダの旅
2017.12.08(金)
文・撮影=たかせ藍沙
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