自転車の街アムステルダムで
サイクリングに興じる

人口よりも自転車の数が多いオランダで、自転車は生活に欠かせないパートナーとなっている。

 ここで一度ホテルに立ち寄り、午後はホテルの自転車を借りてサイクリングに出かけることに。ホテルは最後のページでご紹介するが、ベルギーとオランダのホテルはレンタル自転車保有率が高い。

アムステルダム中央駅。駅前にはズラリと自転車が停めてあった。

 最初に出かけたのはアムステルダム中央駅。アムステルダム国立美術館と同じ建築家がデザインして、1889年に完成したもの。駅舎そのものが見どころとなっている。駅前には自転車がズラリ。整然と駐輪されていてマナーがいい。

2015年に開通した「カウペルス・パッサージュ」。アムステルダム中央駅の下を通り抜けるトンネルで、駅北側にあるフェリー乗り場と市内を結ぶ。歩道と自転車専用道に分かれている。

 駅の北側にはフェリー乗り場があって、対岸から到着したフェリーから人と自転車が一斉に降りてくる。そのほとんどが目の前のトンネルへと吸い込まれていく。このトンネルは2015年に開通した「カウペルス・パッサージュ」。駅の下を通って、フェリー乗り場と市内を行き来することができるのだ。

左:駅の近くにある3階建ての立体駐輪場。おびただしい数の自転車が整然と駐輪されている。
右:自転車にも流行があり、最新の流行はこのような運搬用のボックスを使うこと。後ろに見える赤い橋は自転車専用橋。

 駅前の駐輪場にも行ってみた。3階建ての駐輪場で、端から端まで見えないほどの広さ。数え切れないくらいたくさんの自転車が置かれていた。自分の自転車をどこに停めたか覚えておかないと大変なことになりそう!

アムステルダムでは、運河と自転車が絵になる。

 最後にホテルの近くにある公園に行ってみた。アムステルダム市内にある公園の中では比較的こぢんまりとした規模のフランケンダール公園だ。手入れが行き届いたフランス庭園があったり、緑の中を走ることができたり。街にいながら心なごむ公園だった。

左:フランケンダール公園で出会ったウエディングカップル。車なら一瞬で通り過ぎる出来事も自転車なら笑顔の遭遇となる。
右:公園内のこんな細い通路も自転車ならスイスイ通り抜けることができる。私が借りた自転車もカゴではなく、流行のボックスが付いていた。

 自転車が生活の一部になっているアムステルダムでは、自転車専用道が整備されているし、大規模な駐輪スペースもある。徒歩で散策するよりも広い範囲を移動できるので、ほんの短い時間だったけれど快適にアムステルダムの街を走ることができた。

 アムステルダムに行ったら、ぜひサイクリングを楽しんでほしい。

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2017.12.08(金)
文・撮影=たかせ藍沙