この地のコーヒー文化の
仕掛け人たちに会う

まるでオールドハバナに迷いこんだような錯覚が。

 「ハバナ・コーヒー・ワークス」のオーナーのジェフとティムはバンクーバーで経験した深夜営業のカフェに触発され、このスタイルを持ち帰ろうと、1989年に店をオープン。今のウエリントンにおけるカフェ文化のパイオニア的存在だ。

焙煎所に併設されたカフェ。店内もキューバ調。

 ただの焙煎所であるのみならず、1990年にニュージーランドではじめて電動のフルード・ベッド・ロースターを設置。このシステムにより、スピーディーかつエコフレンドリー、そして美味しいコーヒーが供されるようになった。

焙煎所としての評価が高く、ウエリントンのカフェにはここの豆を使うところも多数。

 また、ジェフがキューバを旅した際に豆の作り手が搾取されているのを知り、フェアトレードにも積極的。焙煎所に併設されたカフェは、キューバへの憧れが高じて、まるでオールドハバナのような世界観。

Havana Coffee Works
(ハバナ・コーヒー・ワークス)

所在地 163 Tory Street, Te Aro, Wellington
電話番号 04-384-7041
http://www.havana.co.nz/

2017.09.10(日)
文・撮影=古関千恵子