馬刺しとハイボールがこれまた合う

さくらさしみ霜降 2,000円。
ズラッと並んだ美味しい料理を前にしてご満悦な表情のもなりさん。

「さくらさしって馬刺しのことなんですね。脂がのってて、すごく美味しい。新鮮で、全然臭みもなくて食べやすいなぁ。これもお酒がすすんじゃう! そろそろ私の大好きなハイボールを頼んでもいいですか?」

 ということで、ハイボールをグイッと呑みながら、美味しい料理に舌鼓。

大好きなハイボールにありつけて、ここからが本番です。

「うーーーん! 馬肉と合わせるとめちゃ美味しい! やっと、いつものスイッチが入った感じです(笑)」

 「昔はね、女性のお客さんは縄のれんをほとんどくぐらなかったけど、最近は困っちゃうぐらいに若い女性が増えちゃって(笑)。男の人と変わらないぐらいの量を呑む、すごい方もいますからね」と語るのは、みますやの代表取締役・岡田勝孝さん。

 祖父の代から続くこの店を引き継ぎ、今も毎日元気にお店に立っては、お客さんを迎え入れています。

白衣がよく似合う三代目・岡田勝孝さんとパチリ。

「この店自体は関東大震災で丸焼けになって、しばらくはバラックで営業してたんでしょう。昭和3年に今の店舗に建て直したんです。実はね、この建物も第二次世界大戦の時に、空襲で半分まで焼け落ちたんです。今も焦げた跡が残ってるんだけど、焼け残ったこっち側は運がいいんですよ」(岡田さん)

店の一角には、空襲の爪痕が今も残っている。

 「すごいですね! そんな歴史があるお店だったとは。でも、建物の雰囲気もすごくいいし、なんか居心地よくて落ち着いちゃいます」と、この後も腰を据えて呑む気マンマンのもなりさん。初めての名酒場めぐりを終えての感想は?

「みますやさんみたいに渋い居酒屋って、なかなか行く機会がなかったし、料理もどんな感じだろうって想像つかなかったけど、一口食べたら他のどこよりも美味しい! って思える料理ばかりで。見た目がおしゃれとか関係なく、美味しいお店はたくさんあるんだなって気付きました。その中でも、みますやさんはちょっと別格ですね」

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2017.09.01(金)
文=宮内 健
撮影=石川啓次