新鮮なシーフードが
次から次へと運ばれてくるランチ
ランチはフィッシュ・メゼを食べることができる「キングス・アフロディーテ」へ。メゼというのは、ギリシャやキプロスなど東地中海で一般的な軽食メニュー。スペインのタパスとも並び称される。
キプロスで食事をする場合は、フィッシュ・メゼとミート・メゼがある。フィッシュ・メゼのほうが値段が高いのは、地中海では魚の漁獲量が少ないからなのだとか。
今日はフィッシュ・メゼのほう。「軽食」と前述したものの、実は、「軽食」と呼べる量ではない。十数種類の料理が次から次へと運ばれてくるのだ。もうお腹がいっぱい、と思った後に3、4皿出てくるような量と言ったらご理解いただけるだろうか。
右:キプロス名物のハルミチーズ。塩味がしっかりしていて弾力があり、焼いても溶けない独特のチーズ。
どれも蒸したり、焼いたり、揚げたりしただけのシンプルな調理法ながら、食材が新鮮で、熱々で目の前に並ぶのだから、残すのはもったいない美味しさだ。なんとか食べたいものの、胃袋が「勘弁して~」とダダをこねる(笑)。そこをなだめながら次の料理を口の中に放り込むことの繰り返しだ。
右:イカ、タコ、小魚など、焼いたりフライにしたり、この後も数種類のシーフードが続く。
そして、もう動けないほどお腹がいっぱいと思った瞬間にデザートが出てくるといった具合だ。キプロスの皆さんはいったいどんな胃袋をしているのだろう、と尋ねると、地元の皆さんも食べきれないことが多いのだとか。安心したような、残ったお料理の行方が気になるような、そんなランチだった。
Kings Aphrodite's
(キングス・アフロディーテ)
所在地 Tombs of the Kings Road, Pafos
電話番号 26-941917
http://www.kingsaphrodites.com/
2017.08.30(水)
文・撮影=たかせ藍沙