自分の肌にいる菌と、いかに戦うか
そして今最大の関心を集めているのが、自分の肌にいる菌と、いかに戦うかというテーマ。ヘレナP.C.の新作スキンミュニティ セラムは、人間の肌が本来持っている有害な菌から自らを守っているβディフェンシンの働きを強化。腸内菌へのアプローチと同じように、自分の中の良い菌悪い菌を自らコントロールすべき時代となったのだ。
アスタリフトのホワイト ブライトローションは、紫外線によって肌の真皮で発生してしまうアルデヒドと戦うというまったく新しい概念を持った。これは肌の悪酔い的にくすみを増やしてしまう物質。今こういう悪モノが、自分の肌にもたくさんいるということがわかったのだ。何かを与えるというよりも、肌で悪いものを消していく、それが新しいスキンケアの絶対の鍵であると覚えておいてほしい。
齋藤 薫 (さいとう かおる)
女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストに。女性誌において多数のエッセイ連載を持つほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『“一生美人”力』(朝日新聞出版)、『なぜ、A型がいちばん美人なのか?』(マガジンハウス)など、著書多数。近著に『されど“男”は愛おしい』(講談社)がある。
Column
齋藤 薫 “風の時代”の美容学
美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍する、美容ジャーナリスト・齋藤薫が「今月注目する“アイテム”と“ブランド”」。
2017.05.27(土)
文=齋藤 薫
撮影=吉澤康夫