ここでしか見聞きできない
マル秘テクニックも伝授!
セミナー開始から1時間が経ち、いよいよ後半はハンドドリップの実践へ。菅野さんの実演をお手本にしながら、1杯につき「豆の粉量15グラム、注ぎ湯量160グラム、出来上がり130グラム」を目指し、スケールで分量と蒸らし時間を確認しながら、丁寧に淹れていく。
右:「最終的に、アリ地獄の巣のような穴ができればパーフェクトです」(菅野さん)
抽出したコーヒーを、まずは自分でひと口。その後、菅野さんに味わってもらいアドバイスを受けたり、隣の人と交換し合って飲み比べをしたりする女性たちも。
「コーヒーを淹れる人によって、味わいに個性が出るのが面白いですね。良い品質のコーヒーほど、繊細な違いが現れるような気がします」(受講生)
自分で淹れたコーヒーで
とっておきのスイーツタイム
終盤には、自分で淹れたコーヒーを、神乃珈琲のスペシャルスイーツとともにゆったりと味わうひとときも。
「今回は、全3種類ある『神乃ブレンド』の中で、もっとも深みとボリューム感のある『参~コク~』の豆を使って実習しました。このようなビターなフレーバーには、濃厚なショコラテリーヌがよく合うと思います。ぜひ、コーヒーとスイーツのマリアージュをお楽しみください」と菅野さん(スイーツは開催日によって変更あり)。
「せわしない日常の中で、美味しいコーヒーを味わう時間は癒しになり得ると思うんです。中でも、ハンドドリップで丁寧に淹れたコーヒーには、マシーンでは出せない、人の手を通してこそ生まれる温かい味わいがあります。その美味しさを、ご自身で楽しむのはもちろん、ご家族やご友人にも振る舞ってあげてはいかがでしょうか」(菅野さん)
右:今回は特別に、これからの暑い季節にいただきたい、アイスコーヒーの作り方も。(レクチャー内容は、開催日によって変更あり)
今後は、より専門的な技術を学ぶコースや、コーヒーを使ったスイーツ教室も開いてみたいという菅野さん。
「コーヒーの新たな美味しさを知って、毎朝コーヒーを淹れる時間がとても楽しみになりました」という受講生の言葉を、嬉々とした表情で受け止めていた。
一杯のコーヒーを通じて、人生をちょっぴり豊かにするヒントを見つけることができる場所。これこそが、人々がコーヒーセミナーに集う理由のひとつといえるのかもしれない。
ファクトリー&ラボ 神乃珈琲
所在地 東京都目黒区中央町1-4-15(目黒通り沿い)
電話番号 03-6451-2823
営業時間 9:00~20:00(L.O.19:30)
http://www.kannocoffee.com/
●取材で参加したセミナー
セミナー名:「おいしい珈琲の淹れ方 其の弐」(全3回)
料金:2,000円
時間:約2時間
※コーヒー豆100gと神乃珈琲グッズのお土産付き
※セミナーの開催情報はこちらのページで随時お知らせ
http://www.kannocoffee.com/academy.html
2017.04.15(土)
文=中山理佐
撮影=佐藤 亘