●ニュージーランド篇
一年に数日しか現れない山の頂
次はニュージーランド。
この国は何と表現したらいいのだろう。南半球の巨大な面積を誇るオーストラリアと比べると、細長くて小さく見えちゃうけど、とにかく手つかずの自然が残り、美しい国。
人の数より羊の数が多いと言われるだけあって、都市部を除いて、ほとんど人がいない。人間がいないと、こんなにも自然は美しいままでいられるのね。と反省しきり。
最初の写真は一年のうちで数日しかみることのできないマウントクックの頂。毎朝、日の出前から起きて山を狙う。一緒に同行しているライターさんも時々、私もぜひ朝日を拝みたいと最初のうちは一緒に撮影に付き合ってくれるのだけれど、長期取材になってくると必然的に一人で撮りに行くことになる。そう、カメラマンはこの孤独を愛せないとなれない職業なのである。
2017.03.26(日)
文・撮影=山口規子