生理日と排卵日の肌の状態が
目に見えて違う事実に着目
一方、生理日と排卵日の肌状態が目に見えて違う事実に注目、さらに心の状態も明らかに違うことを調査解明して、それをスキンケアに見事に反映させたのが新生カネボウ。肌もピカピカ、気持ちもイキイキ、じつは顔立ちまで整って見える排卵期の美しさを、揺るがぬ自分の基準にしてずっとキープする働きを持った美容液、ブルーム オン セラムがついに発売となったのだ。
確かにそう。個人差はあるけれど、排卵期にびっくりするほどキレイになる人って少なくない。誰にでもある“一番きれいな日の肌”も自分の肌。それを基準にしてしまえばずっとキレイでいられる。そういう働きかけを習慣にするのが未来のスキンケアとなることは間違いないのだ。くすみとごわつきをケアして、ふんわりと弾むなめらか肌に整える美容液は、なじませた瞬間、軽やかなオイルがウルウル広がる未体験の処方で、何とも心地いい。一番きれいな自分を作るケアを始めよう。
そしてもう一つ、生理痛には、いわゆる鎮痛剤を飲むくらいしか思いつかなかったはずだが、“生理日の腹痛”などを緩和するためのボディオイルがあることも、ぜひ知っておいて欲しい。それが、オーガニック系にして他にないユニークな商品を数々開発提供して、注目度ナンバーワンであるアルジタルの5DAYオイル。
「なぜ5デイなのか?」と言うなら、生理がなんだかんだ5日間は続くから。決め手となる“トルメンチラ”は、ヨーロッパではポピュラーなハーブで、月経時に効果的な上に、保温や保湿作用があることから「太陽のハーブ」とも呼ばれるもの。この憂鬱で不快な5日間を心地よく快適に過ごすためのオイルというふうに考えて欲しい。
いつもよりブスになる生理前後の自分を、諦める時代ではもうないのだ。そして忍び寄る更年期にもきっちり対応して、女であることを生涯忘れない時代がもうすぐそこ。少なくともクレアの読者は完全に間に合う。女性ホルモンの低下に振り回される時代は終わるのだ。
齋藤薫 Kaoru Saito
女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストに。女性誌において多数のエッセイ連載を持つほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『人を幸せにする美人のつくり方』(講談社)、『大人になるほど愛される女は、こう生きる』(講談社)、『Theコンプレックス』(中央公論新社)、『なぜ、A型がいちばん美人なのか?』(マガジンハウス)など、著書多数。
Column
齋藤 薫 “風の時代”の美容学
美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍する、美容ジャーナリスト・齋藤薫が「今月注目する“アイテム”と“ブランド”」。
2017.02.19(日)
文=齋藤 薫
撮影=吉澤康夫