東京スカイツリー完成を機に学ぶ世界のタワー史

ジョルジュ・ギャレン「エッフェル塔のサーチライト」

 パリのエッフェル塔、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルディング、上海の東方明珠電視塔……。世界の名だたる都市には、決まってその地を高くから見下ろす塔が建っている。旅先にあるタワーには登らずにいられないという愛塔家も少なくないだろう。

 この春、そんな偉大なるタワー群に、東京からニューフェイスが仲間入りを果たす。そう、言わずとしれた東京スカイツリーである。その完成を記念し、興味深い特別展が東京都江戸東京博物館にて5月6日(日)まで開催されている。

 その名は、「ザ・タワー ~都市と塔のものがたり~」。「人はなぜ塔を建てるのか」という普遍的なテーマを象徴するバベルの塔の銅版画をはじめ、仏教文化圏におけるさまざまな寺院の仏塔、そして、国宝・薬師寺の東塔などが紹介されている。

<次のページ> あの太陽の塔の「黄金の顔」も東京初公開

2012.03.02(金)