あの太陽の塔の「黄金の顔」も東京初公開

 大きな焦点が当てられるのは、パリ、東京、大阪の3都市。この3つの街に建てられた、それぞれの時代を象徴する塔を目にすれば、その時代相がより深く見えてくる。なかでも、徳川幕府の都市政策により3階以上の町屋の建造が禁じられていた江戸から高さ制限のなくなった東京へと、高層建築事情が移り変わる様子は面白い。

「浅草公園凌雲閣之図」坂井金三郎発行
大判錦絵 江戸東京博物館蔵(展示期間:3月25日まで)

 近代日本の歴史上において、塔は、ある時は科学技術の象徴として、またある時は経済復興のメルクマールとして都市に姿を現すのだ。

 会期をほぼ同じくして、同じ江戸東京博物館の常設展示室内では特集展示「太陽の塔 黄金の顔」が開催される。これは、1970年の大阪万博のシンボルとして岡本太郎が制作、その後万博公園に残されていた「太陽の塔」の顔の部分を東京初公開するというもの。

 この展覧会を見たなら、タワーがますます好きになることは間違いない。次の旅行では、どの塔に登る?

特別展「ザ・タワー ~都市と塔のものがたり~」
会期 5月6日(日)まで
会場 東京都江戸東京博物館 1階展示室
住所 東京都墨田区横網1-4-1
電話番号 03-3626-9974
博物館URL www.edo-tokyo-museum.or.jp
開館時間 9:30~17:30 (土~19:30) ※入館は閉館30分前まで
休館日 月曜 (4月30日は開館)
観覧料 特別展当日券 (一般) ¥1300他

特集展示「太陽の塔 黄金の顔」
会期 5月20日(日)まで
会場 東京都江戸東京博物館5階 常設展示室
住所 東京都墨田区横網1-4-1
電話番号 03-3624-9974
博物館URL www.edo-tokyo-museum.or.jp
開館時間 9:30~17:30 (土~19:30) ※入館は閉館30分前まで
休館日 月曜 (4月30日、5月7日、5月14日は開館)
観覧料 常設展当日券 (一般) ¥600他

2012.03.02(金)