真に癒される幻想的な映像作品
カンヌ国際映画祭でパルム・ドール受賞の映画『ブンミおじさんの森』でも知られるアピチャッポン・ウィーラセタクンは、主に映像を用いて1990年代から創作を続けており、今やアジア全体を代表するアーティストの一人。
出身地であるタイ東北部の伝説や民話をふんだんに取り入れ、自身の記憶や夢を交えて織りなされる作品は静謐かつ幻想的。アートで真に癒される体験をしたい向きはぜひ会場へ足を運ぶべき。
『アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち』展
会場 東京都写真美術館(東京・恵比寿)
会期 2016年12月13日(火)~2017年1月29日(日)
料金 一般600円(税込)ほか
電話番号 03-3280-0099
https://topmuseum.jp/
山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。新刊『文学とワイン』(青幻舎)を2016年12月中旬に刊行。2016年12月9日(金)〜18日(日)に刊行記念展を、2016年12月17日(土)には平野啓一郎を招いての「音楽文学ワイン会」を三宿・SUNDAYで開催。2016年12月20日(火)には石川直樹を招いて「写真を読む夜」を代官山蔦屋書店・北村写真機店内で開催。
Column
山内宏泰のこの1枚に会いたい!
美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。
2016.12.12(月)
文=山内宏泰