いざ、カウアイ島のパワースポットへ

 その場所はカウアイ島のラワイ、リフエ空港から車で25分の距離にあります。

知る人ぞ知る神聖なパワースポットであるラワイの谷。そこに立つだけでエネルギーを感じます

 主要道路から細い私道に入って民家の間をぬけていくと、一気に視界が開けて、真ん中は草原のよう。ヤギが放し飼いされているハワイの田舎らしい光景が広がり、奥には背の高い木々が見え、風がふいてさらさらと音を立てている。一歩足を踏み入れたとたんじんっとくる感じ、あらあらこれなんなの? 懐かしいような、嬉しいんだけどちょっと泣き出したいような。

この場所に魅せられボランティアを続けるリンさん。信念とアロハに満ち溢れた人

 草原にぽつんと立つ白いテントから、リンさんが手をふりながらかけよってくれて感激のご対面。レイをかけてもらい、もうこの時点で私は泣くのをこらえるのが大変でした。

 まずはご挨拶、そして、リンさんのお母様手作りのお湯呑みに日本茶をいれて、お茶うけには私の大好物ラワイまんじゅうをだしてくれての、いきなり「お接待」です。さすが! です。

 この場所にいるだけで、私の感情はすごく繊細になっているよう。でも頭はぴんとさえて、リンさんの説明にぐんぐん引き込まれていきました。

 ここはもともと、古代ハワイアンの人たちにとって、大変神聖な場所だったところ。その昔ハワイ諸島から体と心の治療を受けるために多くの人が集まったと言われています。クイーン・エマはとくにこの場所を愛し、船に乗ってオアフから訪れ、精神の救いと調和を求めたのだそう。でもこの場所のはかりしれない魅力に引き寄せられてくるのはハワイアンだけではなかったのです。

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2012.01.17(火)
text:Maya Kudo