大人気の大河ドラマ「真田丸」の魅力のひとつは登場人物たち。彼らの友情、ライバル関係が単なるそれを超えたかのように濃密。熱い男たちが絡み合う名場面を集めました! 戦国武将たちの困り顔コレクションも合わせてご紹介します。
» 第2回 徳川家康×真田昌幸
» 第3回 徳川家康×本多正信
» 第4回 石田三成×大谷吉継
» 第5回 真田信繁×豊臣秀吉
» 第6回 真田昌幸×出浦昌相
» 第7回 豊臣秀吉×片桐且元
» 第8回 織田信長×明智光秀
#01 真田信繁と石田三成
いつしか運命を共にするふたり
第14回、大阪で初めて出会った真田信繁(堺雅人)と石田三成(山本耕史)。その時、三成があまりに無愛想だったため、信繁は「人を不快にさせる何かを持っている」とつぶやく。
その後も何かと信繁をぞんざいに扱う三成だったが、次第に意外といい奴であるところが見えてくるわ、頭でっかちで実戦に弱いところも露呈するわ……。ツンデレ上司の三成に、いつしか信繁はついていく。
<戦国武将たちの困り顔コレクション>
武将たちのドラマといえばいかつい顔と思いきや、困り顔が多いのが「真田丸」。一生懸命な男たちが困っている姿って、何だか萌えますよね!
●その1 真田信繁
15歳くらいの時から、たびたび方針を変える父・昌幸に困らされてきた信繁だが、豊臣家に来てからというもの、秀吉と茶々のダブル攻撃にさらされて、終始困りまくっている。
<真田丸・用語辞典>
#早丸・本丸・遅丸
実は週3回放送される「真田丸」。日曜18:00を早丸、20:00を本丸、翌土曜13:00を遅丸という。早丸で予習、本丸でゆっくり観て、遅丸で復習するのが理想。
# 丸絵
「真田丸」のキャラクターの似顔絵や名場面を描くのが「丸絵」。近年、大河ドラマや朝ドラの「◯◯絵」を描いてSNSに投稿することがブームになっている。
# パッパ
真田昌幸のことを愛情込めてファンはこう呼ぶ。信繁のお父さんなので「パッパ」。表裏比興のパッパに視聴者も振り回されるが、それが段々心地よくなる。
# 黙れ小童
軍議の間、信幸が口をはさむと、室賀正武が黙らせるために大声で叫ぶ台詞。何度も出てきて、その度、視聴者はSNSで祭り状態になった。類義語:「バルス」祭り
# ナレ死
死の場面を直接描かず、有働由美子アナのナレーションのみで終わらせる手法。語りが淡々としているので余計に無常観が漂い、味わい深い。主な被害者:織田信長
「真田丸」とは……
2016年1月から12月まで放送される大河ドラマ。ヒットメーカー三谷幸喜が、大坂の陣において徳川家康を追いつめるほどの活躍を見せた知将・真田信繁(堺雅人)を主人公にして描く戦国群像劇。父・昌幸(草刈正雄)、兄・信幸(大泉洋)という真田家の人々をはじめとして、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康とその家臣たちの、意外と人間臭い一面をユーモアたっぷりに描いて好評を博している。
2016.08.22(月)
Text=Fuyu Kimata
Photographs=NHK