食の記録写真のコツ その3
「店の雰囲気や買い食いしたものも写しておこう」
お店の看板や店内装飾など「いいなあ、素敵だなあ」と思ったものは撮っておくと、自分の記憶の引き出しを開ける鍵になったりする。
この時の注意点は、店内に他のお客さんがいる時は迷惑をかけないように、ということ。また、もしお店側から店内は撮影禁止と言われたら素直に従うのがマナーである。かわいい店員さんを撮る時も、一声かけて撮るとそこから会話がはずんで思わぬ展開になることが。旅の醍醐味である。
右:ここでしか買えないお土産にビン詰めの食材は最適!
レストランやカフェだけでなく、スーパーマーケットにも手軽に食べられるものが沢山売られている。いわば買い食いワールド! パッケージもかわいいし、ラベルのデザインもかっこいいし、被写体の宝庫なのだ!
買い食いしたものもぜひ撮っておこう。買ったものだから撮る場所は自由自在に選べるのがいいところ。海辺を背景にしたり部屋のテラスに並べたり、自分の感性を存分に活かそう。
そういえば、昔、某女性ファッション誌でモデルさんが買ったお土産を、宿泊先の部屋のベッドの上にずら~っと並べて撮影したことがあるが、これが意外と楽しかった。「あれ、こんなに散財していたっけ?」とお財布の記録にもなる(笑)。
右:Art Café Hemingwayの照明はハッセルブラッドという中判フィルムカメラを改造したもの。
2016.08.21(日)
文・撮影=山口規子