山口規子さんは、世界中を旅しながら、ジャンルを横断した素敵な写真を撮り続けるフォトグラファー。風景、人物、料理……、地球上のさまざまな場所でこれまで撮影してきた作品をサンプルとして使いながら、CREA WEB読者に旅写真のノウハウを分かりやすくお伝えします!

vol.1 サルデーニャ島(イタリア)

地中海に浮かぶ島には美味しいものがいっぱい!

タロスという岬。地中海は約束通りいつも美しい青。しかし晴れたときだけ。

 サルデーニャ島は地中海に浮かぶイタリア領の島。面積は四国の1.3倍、地中海ではシチリア島の次に大きな島である。

赤レンガの屋根で統一された町並み。
長寿の秘訣を聞くと人それぞれ。お肉しか食べない野菜嫌いのおじいちゃん、ワインとペコリーノチーズがあれば他に何もいらないというおばあちゃん。毎日定位置に座って、通る人々に元気な声で話しかける。「ボンジョルノ!」

 昔から異国の船が立ち寄るたびに残していった様々な文化を、彼らなりに咀嚼し独自の文化を作り上げてきた。人々は自分たちのことをイタリア人と言わずサルデーニャ人と言い、料理はサルデーニャ料理と呼ぶ。100歳以上の老人が多く住む長寿の島としても有名なこの島を初めて訪れたのは2009年。

羊の群れはペコリーノチーズの元。この羊たちの乳から作られる。

 それ以来、訪れるたびに美味しいものに出会ってきた。また長寿の秘訣は美味しい食事にあるのかもしれないと探ってみると、あるわあるわ沢山の美味しい料理!

 ということで今回は旅先での料理写真の撮り方のコツを教えます。

左:いろいろな形のパスタ。
右:ワインとペコリーノチーズの相性は抜群。

2015.04.26(日)
文・撮影=山口規子