北海道内外からも移住者が増え続けている東川町で、次々とオープンしている個性的でセンスあふれるショップをご紹介。

 第1回は、セレクトショップ「SALT」店主の米山さんに東川町の魅力についてお話を伺いました。

洗練された店を開く移住者が増え
日々の生活がより楽しくなりました

北海道最高峰の旭岳を含めた大雪山連峰は地元の人が何度見ても感動するほどの美しさ。

 札幌で働いていた僕が地元の東川町に戻ってきたのは今から約9年前。そこからセレクトショップのSALTをオープンし、同じ町内の今の場所に移転して丸3年になります。

 学生の頃は田舎が嫌いでしたが、大人になってみるとすぐに自然とともに暮らす生活の素晴らしさを実感しました。ちょうど同じくらいのタイミングで仲の良い同級生も戻ってきて、都会で得たセンスを生かして自分の店を始めたり、家業を継いだりするうちに、町全体が徐々に盛り上がってきたように思います。そのうち北海道の内外からも移住者が増え、それぞれの個性を生かしたカフェや専門店などをオープンしているのもいい流れですよね。

 この町には上水道がなくて、水はすべてまろやかな地下水を使っています。さらに稲作が盛んで東川米と呼ばれるお米が豊富です。つまり、飲食店を開くには格好の条件が揃っていると思います。しかも起業する人には行政から補助金も交付される。お店が増えるのも当然ですよね。

 天気のいい日には旭岳をはじめとする大雪山連峰を見渡せるこの町。田舎の大自然と都会のセンスをいいとこ取りしたような東川町で、ぜひ心地よい時間を過ごしてください。

東川カルチャーを牽引する四人衆

 東川町が地元の米山さん、浜辺さん、中竹さんに加えて、彼らと旭川の高校で同級生だった小畑さんの4人が地元を盛り上げる!

左:SALT店主・米山勝範さん「冬は毎朝スノーボード」
右:Less Higashikawa店主・浜辺 令さん「2Fは弟に任せてます」
左:居酒屋りしり店主・中竹英仁さん「実家みたいに寛げます」
右:ノマド店主・小畑吾郎さん「夏は釣り、冬はスキーを満喫」

2016.08.02(火)
Text=Hiroya Ishikawa
Photographs=Atsushi Hashimoto

CREA 2016年8月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

いまの47都道府県いいとこどり。

CREA 2016年8月号

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定価780円