寒さ厳しい雪国には、土地で受け継がれてきた手仕事がたくさん。竹細工、作陶、木工……、職人が育んできた日用品を厳選してご紹介します。
本各地に根付く職人たちの手仕事。かつて思想家の柳宗悦を中心に陶芸家の河合寛次郎や濱田庄司ら目利きたちが、名もなき職人の手による生活道具を「民藝」と名付けた。高価な美術品に見劣りしない、新たな「美」という価値観の提唱ともなった「民藝」。
2016年は、その「民藝」というムーブメントが生まれて90周年のメモリアルイヤー。提唱者のひとりである柳は昭和初期、東北地方へ頻繁に出向いては陶器、漆器、染織、金工、木竹工などの生活道具を探し歩き、雪国ならではの暮らしや風土に根ざした温もりのある手仕事に感銘を受けたのだそう。今も暮らしを彩る「民藝」の日用品たち。寒い冬こそ、雪国生まれの手仕事を大切にしたい。
◆ kamiグラスワイド <北海道>
厚み2ミリの木製グラス。素材は美しい木目の北海道産「栓の木」を使用。お湯を注いでも熱くなりにくく素手で持てるのも日常使いとして重宝しそう。
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d47 design travel store
(ディヨンナナ デザイン トラベル ストア)
所在地 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8階
電話番号 03-6427-2301
営業時間 11:00~20:00
定休日 無休
URL http://www.hikarie8.com/d47designtravelstore
2016.01.01(金)
text=Satoshi Miyashita
photographs=Takashi Ehara
styling=Nozomi Soda