苔を模したスイーツ、りんごを生かした料理

見た目は苔玉そのもののような“苔玉アイス”。食感は、外はふんわり、中はひんやり。

 ホテルのラウンジにも、苔をテーマにしたスイーツがある。東館のラウンジ「森の神話」のメニュー“苔玉アイス”だ。

 目の前に運ばれて来たのは、まさにもふもふした苔玉! 種を明かせば、抹茶アイスクリームにほうれん草のパウダーをまぶしたものを青りんごのジュレにのせてある。このパウダーは、ほうれん草をペーストにして焼き上げてから細かく砕くという手の込んだもの。甘過ぎずヘルシーなテイストだ。

さくさくしたりんごの食感が生かされた“幸福林檎のミルフィーユ”。上にのるのは、ルバーブやフヌイユ(フェンネル)のジャムやりんごチップ。

 もう一つ、青森の名産りんごを使った“幸福林檎のミルフィーユ”も人気が高い。糖度13%以上のふじの甘酸っぱいスライス、バニラシュガーを振って焼き上げたパイ、そして間に生クリームとカスタード。とても軽い食感の中にフレッシュなりんごの甘さが効く。一面の緑を眺めながらのお茶は格別だ。

「奥入瀬」のランチの人気メニュー“奥入瀬りんごカレー”。ルーはもちろんりんご入り。お米もりんごジュースで炊き上げている。

 ダイニングは2カ所。クラシックな雰囲気で日本人に愛される洋食料理を会席仕立てにして提供する西洋膳処「奥入瀬」、そして、青森の名産品りんごにとことんこだわったブッフェが楽しい「青森りんごキッチン」だ。

せせらぎを聞きながら「奥入瀬」の屋外テラスでいただく“渓流テラス朝食”。手前が、ナイフを入れるととろとろの卵が流れ出すエッグベネディクト。

 西洋膳処「奥入瀬」の渓流沿いのテラスでは、鳥のさえずりを聞きながら外で朝食を取ることができる(夏季限定)。この“渓流テラス朝食”のメインディッシュは、ぷりっとしたホタテと厚みのあるベーコンの2種類の“奥入瀬エッグベネディクト”。爽やかな朝の贅沢だ。

左:「青森りんごキッチン」の入り口のセラーにずらり並ぶ圧巻のりんご。
右:津軽びいどろのりんごのオブジェも。

 「青森りんごキッチン」のエントランスの壁面は、約1800個ものりんごをおいしい状態で提供できるようケースに揃えた「ウェルカムりんごセラー」となっている。レストランの中にはりんごの木のオブジェが飾られ、りんご生産量日本一の青森らしさがいっぱいだ。

左:鴨のスモークとりんごのサラダ。
右:りんごを使った料理を含め、約50種類の料理がずらりと並ぶ。

 料理もその時々で変わるが、りんごとチキンの煮込み、りんごとポークのフライなど、おいしいりんごを活かした料理が並ぶ。

焼きたて熱々のホタテの貝焼きも大人気。

2016.07.30(土)
文=小野アムスデン道子
撮影=鈴木七絵