各地のダンスを鑑賞できるレストランへ

古い白壁の建物の中にあって、とても雰囲気のある「バルバラス」。

 2日目は、イントラムロスの中、サン・アグスチン教会のすぐ近くにある「バルバラス」へ。

 フィリピン料理を中心にしたブッフェと、生バンドをバックにフィリピンのいろんな時代や地方のダンスが次から次へと登場するステージを楽しめる。ここはランチもやっているが、ダンスショーが付いているのは火曜から日曜の夜のみ(事前に要確認)。

 昼は549ペソ、夜は699ペソと驚きのお値段。そして歴史を感じる雰囲気抜群の建物の中で繰り広げられるダンスショーには、目が釘付けになること間違いなし。

料理はブッフェで、チョリソーや豆入りのスペイン風の料理や、春巻きなど中国の影響を受けたフィリピン料理も。
生バンドは踊りに合わせて、途中で楽器も変えて演奏。
スペイン風の衣装で踊る優雅なダンス。

 何といっても生バンドは4名があれこれ楽器を変えて演奏するし、ダンスにいたってはスペイン時代の名残のフランメンコ風から、オイルランプや水の入ったコップを手に持ったまま踊るダンス、竹の間を飛び回るようなバンブーダンスなどなど次々に登場してくるのに、踊っている人たちはほぼ一緒。

スペインのフラメンコよろしく竹のカスタネットを打ち鳴らして踊る。
鮮やかな衣装の男女がくるくる回るミンダナオ島の踊り。

 つまり6名ほどが入れ替わり立ち替わり、歌舞伎の早変わりよろしく、衣装を変えて、フィリピンのいろんな地方のダンスを踊る。その一つ一つの完成度が高くて驚かされる。マニラにいながらにして、フィリピンのあちこちを旅行してダンスを観たような気分。

踊りながらいつの間にか大判のスカーフをくるくると頭に巻き付けてしまうダンス。

Barbara's(バルバラス)
所在地 Plaza San Luis, General Luna St, Intramuros, 658 Zone 70, Manila, Metro Manila
電話番号 02-527-4083

 マニラの中の歴史的地区であるイントラムロスにこんな楽しいレストランがあったとは。まだまだ探訪しがいがあるが、次はセブ島に飛んで、ビーチリゾートというだけでは語れないセブの女子旅をご紹介する。

【取材協力】
フィリピン政府観光省

URL http://www.premium-philippines.com/

日本アセアンセンター
URL http://www.asean.or.jp/ja/

小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel

2016.07.21(木)
文・撮影=小野アムスデン道子