フィリピンのおふくろの味「アドボ」って?

雰囲気よし味よしで定評のあるフィリピン料理店「ビストロ・レメディオス」。入り口が地味なので、緑のサインを目印に。

 マニラでのディナーは、フィリピンの伝統料理を食べられるお店をチョイス。1日目は、スペイン風の内装が素敵でおいしいと定評のあるマラテの名店「ビストロ・レメディオス」。

 創業者のラリー・J・クルーズは、1979年に小さなカフェをオープンしたところから始まって、今やケータリングを含めてグループで21店ものレストランを経営する成功を収めた。

 まずは、グリーンマンゴーに海老ペーストのサラダに、わらびのようなパコが入りココナツビネガーで仕上げたグリーンサラダ、そしてイカの炒め物。グリーンマンゴーはかなり酸っぱいが、海老ペーストの濃厚な味がからまるとおいしい。このグリーンマンゴーは、シェイクにすると爽やかな甘酸っぱさで、暑いフィリピンにぴったり。

スペイン風のインテリア。古いフィリピンの写真や絵が飾ってあるのがいい感じを出している。
前菜として取ったグリーンマンゴー・サラダやパコ・サラダにイカの炒め物。お酒がすすむ。
アドボは、家庭ごとに味つけが異なるとか。酢でさっぱり、そこに醤油の味がしっかりしみておいしい。
甘酸っぱいグリーンマンゴーシェイクは、ここで飲んでから病みつきに。

 次に出て来た「アドボ」は鶏肉や豚肉をニンニクで炒めて醤油、酢で煮た料理。フィリピンの家庭料理でおふくろの味だとも言える。

 そしてミルクフィッシュや豚足、沢蟹などの揚げものも、からりと揚がっていてビールとの相性が抜群だ。

 お料理は、どれもしっかりした味付けで、アドボやイカ炒めなどフィリピンの醤油を使った料理は、ごはんととても合う。竹筒にもち米を詰めて炊き込んだバンブーライスも一緒に注文するのがおすすめ。

揚げた魚には、納豆も驚く匂いの発酵ソースが添えられていた。
豚足は醤油とピクルスで。

Bistro Remedios(ビストロ・レメディオス)
所在地 1911 M. Adriatico St Remedios Circle, Malate, Manila, Metro Manila
電話番号 02-523-9153
URL http://ljcrestaurants.com.ph/bistro-remedios/

2016.07.21(木)
文・撮影=小野アムスデン道子