日本からの直行便が飛ぶフィリピンは、マニラなら約4時間半、セブなら約5時間と、手軽に行ける旅先だ。あまり知られていないフィリピンの美食や穴場スポットを巡り、グルメな女子旅を探求してきた。まずは、首都マニラでフィリピン名物を食べ歩く。
ティータイムにいきなりガツンと麺料理
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朝に羽田を発って、マニラに着いたのが午後1時半。ニノイ・アキノ国際空港はターミナルが4つあって、今回利用した全日空便が着くのは一番新しく開業した第3ターミナルで、とても明るい。2015年に、古かった第1ターミナルも改装を終えてきれいになったそう。
空港から市内のホテルまでは道路が結構、混んでいる。マニラでの旅には時間の余裕が大事。チェックインしてから、16世紀のスペイン統治時代の異国的な雰囲気が漂う要塞都市イントラムロスに向かう。
当時、中国の海賊から街を守るために築かれた4.5キロほどもある石の壁が今も残り、その中に世界遺産でフィリピン最古の教会でもあるサン・アグスチン教会、スペイン人が造ったサンチャゴ要塞、ネオロマネスク様式のマニラ大聖堂、そして大学や高校もある。
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右:カレッサの上から情緒のある街並を眺めながら行く。制服姿の学生がちらほら。
イントラムロス内は、結構広くて石畳の道も多い。カレッサと呼ばれる馬車に乗ると楽ちんでなかなかいい気分。最初に必ず料金交渉をしてから乗ること。料金は交渉次第だが、イントラムロス内を回るのであれば300ペソぐらいまでが相場。
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フィリピン人は1日5食というほど、食べるのが好き。食いしん坊にはぴったりの旅先だと、さっそく驚いたのは、3時ごろに訪れた「イルストラード」という一軒家レストランでのティータイム。
イントラムロスの中にあって、スペイン料理とフィリピン料理を出すこの店は、格調ある落ち着いたインテリアで、アジアの要人も訪れる名店。お昼の時間帯はお手頃に利用できる。
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おすすめと言われたのは、いきなり皿いっぱいに盛られた「パンシット・マラボン」という麺料理。フィリピンでは、この時間はティーというよりスナックタイムなので、これくらいは軽いとのこと。
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もちっとした太麺に、ゆで卵のスライスと香ばしい海老のフレークがかかっている。黄色はソースに入っているアナトーの色だが、ゆで卵の黄身のせいかガーリックとあいまってカルボナーラのような味わい。軽い塩味と海老の風味がくせになりそうで、フォークが止まらない。
Ilustrado(イルストラード)
所在地 744 Gen. Luna St, Intramuros, Manila, Metro Manila
電話番号 02-527-3674
URL http://www.ilustradorestaurant.com.ph/
2016.07.21(木)
文・撮影=小野アムスデン道子