デザートだってもちろん手作り!

 甜点心とされるデザートも、もちろん手作り。ひと味もふた味も違います。

 「酥皮鶏蛋撻(プリンパイ)」は、サクサク、ホロホロの軽いパイ生地の中に、ほのかな甘味のなめらかなクリーム。すうっと消えてしまうような優しい味で、いくつでも食べられそう。

左:「酥皮鶏蛋撻(プリンパイ)」200円と「香港茶(香港式ミルクティー)」380円。
右:「菠蘿包(パイナップルパン)」200円。バターをサンドするとプラス50円。

 「菠蘿包(パイナップルパン)」は、皮がサクサクで中はモチモチの不思議な食感。プラス50円でバターをサンドすると、ますます香港の味。「これだけを食べに来る香港通がいますよ」と施さん。パイナップルパンを作っているお店は、まだまだ少ないのだとか。

 さらに、甘さ控えめな群愛名物の「芒果布典(マンゴープリン)」や、豆乳を使った軽やかでヘルシーな「杏仁豆腐」もぜひ味わいたい。

 飲み物は、何といっても「香港式ミルクティー」。香港で仕入れた紅茶に無糖のコンデンスミルクが入っています。砂糖を入れて、やや甘めにすると香港そのままの味に。

お粥は「皮蛋粥(ピータンのお粥)」「海鮮粥」「鶏絲粥(鶏の糸切りのお粥)」など、850円から。

 しっかり食べたい時は、麺や粥を注文。ワンタン麺も和え麺・撈麺も、香港直輸入の細麺か平麺を使用しているのは、「日本の麺とは歯触りものどごしも違うから」との施さんのこだわりです。

「雲呑麺(ワンタン麺)」850円や「水餃麺」900円の他に、「叉焼撈麺(チャーシュー和え麺)」950円なども。

 ランチタイムを逃した時に、麺やお粥だけをササッと食べに来るもよし。「香港式ミルクティー」と「菠蘿包(パイナップルパン)」でティータイムにするもよし。いつでも、食事もお茶もOKの、香港式のファストフード店でもあります。

 神戸の中華街で、香港式のおやつタイムを。

左:お土産に「合桃酥(クルミクッキー)」1袋300円。
右:手前から「芒果布典(マンゴープリン)」500円と「杏仁豆腐」400円。

「群愛茶餐廳」
所在地 兵庫県神戸市中央区栄町通2-6-6
電話番号 078-381-8675
URL http://www.gunai-tea.com/

宗田洋子(そおだ よおこ)
ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2016.05.22(日)
文・撮影=そおだよおこ