高山植物を上手に撮影するコツ その2
「風景+植物の構図では被写界深度を浅く」
植物だけでなく風景も楽しめるハイキングでは、風景と植物の両方を入れる写真も撮ってみよう。
この時大事なのは、被写界深度。被写界深度とはピントの合う範囲の深さだ。簡単に説明すると、絞り値(F値)の数字が大きくなるにつれてピントの深さが深くなり、手前から奥の方までピントが合うようになる。逆に絞り値の数字が小さくなるにつれてピントの深さは浅くなり、ピントを合わせた部分しかピントが合わなくなる。
風景+植物の構図では被写界深度を浅くするとよい。手前の植物が浮かび上がり、背景の山並みはふわりと壁紙のように写すことができる。また、白い花の場合は背景に濃い山肌や岩など暗めの背景で撮ると、より一層引き立つ。
右:「花を踏まないで!」のサイン。最初に「Thanks…」と書いてあるところがにくいね!
2016.04.25(月)
文・撮影=山口規子