旅館道 その3
「伝統美がちりばめられたご当地部屋で寛ぐ」
武家文化を根底に、華美ではなく粋を追求した九谷焼、山中漆器、加賀友禅、加賀水引など、加賀百万石の豊かさが醸成した伝統工芸。「界 加賀」は、全48室すべてが「加賀伝統工芸の間」であり、部屋のそこここに伝統工芸とのコラボレーションがちりばめられている。
右:寝室のベッドヘッドは、この加賀友禅のパネルか、加賀水引で編んだ花紋が飾る。
畳敷きの和室ながらローベッドとソファを配し、快適に過ごせる工夫が施された部屋は、全4タイプ。意匠は部屋ごとに異なる。部屋に用意された茶器は、いずれも九谷焼だ。ご当地感いっぱいの部屋で、お茶をいれて一服したい。
美意識の高い魯山人の精神が今もどこかに息づくような「界 加賀」。次回は、加賀の伝統工芸の作家を訪ねて、歴史に培われた工芸をご紹介しよう。
星野リゾート 界 加賀
所在地 石川県加賀市山代温泉18-47
電話番号 0570-073-011(予約センター)
URL http://kai-kaga.jp
「星野リゾート 界 加賀」
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応募期間:2015年5月22日(日)まで
小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel
Column
和の宿を味わう「旅館道」 星野リゾートのおもてなし
伝統ある日本旅館、雰囲気には憧れるけど、物怖じしたりはしていませんか? そんな和の宿の魅力とその味わいを気後れせず楽しむための心得が「旅館道」。この連載コラムでは、全国に広がる星野リゾートの至福の名宿を巡りながら、「旅館道」を追求していきます!
2016.04.23(土)
文=小野アムスデン道子
撮影=山元茂樹