アイデアあふれる麗しいショコラの数々

 「プレリ」は、地元、愛媛県大三島のライムを使ったキャラメルが入り、「シエル」は、サクサクのクラッカーの食感とブランデーの香り。どちらも光沢があり色が美しいボンボンで、ケースの中で一際目を引きます。

 「カラメル」は、2晩かけて香り出ししたバニラが香る、なめらかなキャラメルをブラックとミルク、それぞれのチョコでコーティング。口の中ですうっととろけて消えました。

右より、プレリ、シエル、カラメル2種。

 「ロシェ」は、ローストしてキャラメリゼしたアーモンドのおいしさがクセになります。オレンジピール、レーズンを加えてあり、ザクザクしたアーモンドの食感と優雅なチョコの風味を堪能。

ロシェ2種。

 「IYO」は、愛媛県今治市産の伊予柑をていねいにコンフィにしてチョコでコーティング。ほのかな苦味と酸味、チョコとのハーモニーが楽しめます。

 「KOCHI」は、高知県産のショウガをコンフィにして使用。ショウガの風味が印象に残ります。

 「他にも、レモン、柚子など、地元・愛媛県の知り合いの農家から送ってもらった素材を使っています。日本にある素材を使って、ショコラを作っていきたい」。

IYO(いよかん)、KOCHI(しょうが)。

 説明を聞きながらボンボンを1個ずつ選んで、美しい箱に詰めてもらいます。箱にぎゅっと詰められたボンボンは、見ているだけでも幸せな気分になれます。1箱に入るのは、70グラムから80グラム。箱代は400円。

 実は、箱の底には、ごく薄い板チョコが入れてあります。ボンボンを全部食べ終わった後に箱から取り出し、パリンと割って口に入れれば、それがまた極上のおいしさ。

 「箱代をいただくので、お楽しみをプラスしました」と瀬野さんは、いたずらっぽく笑います。シンプルな無料の箱もあります。

 自分用はもちろん、チョコレート好きに箱入りでプレゼントしたくなるのです。

2016.04.03(日)
文・撮影=そおだよおこ