一個から気軽に買えるのが楽しい

 お店に並んでいるチョコレートは、全て、瀬野さんがひとりで手作りしています。

 ボンボンショコラは、常時約16種類程。量り売りで、好きなものをひとつ、ふたつと選ぶとはかりで計量。値段がわかります。「フランスのショコラティエと同じスタイルで販売したくて。一粒160円からです」と瀬野さん。100グラムが2,400円と決して安価ではありませんが、1個から気軽に買えるのが楽しい。

ガラスケースには丁寧に作られた美しいショコラがずらり。

 いちばんのおすすめは「プラリネ」。アーモンド、アーモンド×ヘーゼルナッツ、ゴマがあり、ミルクとブラックというコーティングのチョコの違いでも味わいが変わります。

 「新鮮なナッツのプラリネのおいしさを味わってほしい」。口に入れた瞬間から、香ばしくまろやかで清々しい香りが広がります。

 「ゴマは、後味にコリアンダーが香りますよ」とにっこり。

プラリネ5種。左より、ゴマ、アーモンド2種、アーモンドとヘーゼルナッツ2種。1個240円。

 「ピス」は、ピスタチオをローストしてペーストを自家製造。香りを生かすために、茶色くなるまでローストしています。

 「ベネズエラ」は、ベネズエラ産のカカオを72%使用した、シンプルでいてコクのある味わい。

 「トカス」は、ベネズエラ産トンカ豆とシナモン、アニス、クローブ、コリアンダーの4種類のスパイスを使用。「ホットワインのようなスパイスの香りにしてみました」。

 「抹茶」は、限界まで抹茶を効かせて、とびきり濃い味わいに。

 「ジャスミン」は、瀬野さん自身が大好きというジャスミンティーとチョコの組み合わせ。アプリコットのリキュールがほんのり香ります。

左より、ジャスミン、抹茶、トカス、ベネズエラ、ピス(ピスタチオ)。

2016.04.03(日)
文・撮影=そおだよおこ